訳詞上演の復権と発展のために
訳詞の杜は、オペラやオペレッタの日本語訳詞つき楽譜を、無料で提供するサイトです。
20世紀の中頃までは、ヨーロッパではオペラはその国の言語に訳された歌詞で歌われるのが一般的でした。それがしだいに、世界中で原語上演が一般的になっていきます。
しかしいまもなお、ウィーンにもベルリンにも、ロンドンにもパリにも、原語でオペラを歌う劇場があるところには、かならずそれぞれの国の訳詞で歌われる劇場が存在します。訳詞で歌うオペラはメインストリームでなくなったのちも、オペラ文化のなかでオルタナティブな選択肢として求められてきました。そしてそれは、あらたなオペラファンを迎えいれる門戸のひとつでありつづけています。
映画に字幕版と吹替版があるように。
ミュージカルに原語上演と日本語上演があるように。
わたしたちも、日本語で歌い、日本語で聴き、字幕に目を奪われることなく、そのすばらしい音楽のつくりだすドラマに身をまかせましょう。
そのための日本語訳詞を、わたしたちはつくりつづけます。
訳詞の杜代表 角 岳史
訳詞者 角岳史
東京学芸大学芸術課程卒業。1995年ウィーンに留学し研鑽。
1996年より2009年まで日本オペレッタ協会指揮者として『こうもり』『メリーウィドウ』をはじめ多くのオペレッタに携わるほか、モーツァルトやヴェルディ、プッチーニのオペラやを数多く指揮。劇団四季『オペラ座の怪人』ロングラン公演、東宝『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』などでミュージカル指揮者としても活動。
2009年より東京オペレッタ劇場代表としてオペラやオペレッタの演出、訳詞を手がける。2015年に自身の演出した『伯爵令嬢マリツァ』で佐川吉男音楽賞奨励賞を受賞。
【楽譜作成スタッフ】
角岳史
野間美希